INFJタイプは穏やかでやさしい性格とよく言われますが、実は心の中では「苦手な人」に対して静かに距離をとることがあります。あなた自身、何も言っていないのに相手との関係がつらくなった経験はありませんか?本記事では、INFJが嫌いな人に見せる態度や、その裏にある繊細な心理、そして自分を守るための向き合い方まで、やさしく解説いたします。
INFJ 嫌いな人に見せる態度とは?特徴的な5つのサイン
INFJタイプは、表面上は穏やかでも内心でははっきりと苦手意識を抱くことがあります。直接的に拒絶するのではなく、静かに距離をとる傾向があるのが特徴です。なぜそのような態度になるのか、背景には深い思いやりと繊細さがあります。今回は、INFJが「この人はちょっと苦手」と思ったときに見せる態度を具体的にご紹介します。
会話の頻度が減る・目を合わせない理由
INFJタイプが誰かに苦手意識を持ったとき、まず表れるのが「会話を減らす」「目を合わせない」といった行動です。これは、はっきり嫌だと伝えるのではなく、静かに距離を取ろうとする態度のあらわれです。
なぜそうなるのかというと、INFJさんは対立を避けたい気持ちが強く、あくまでも穏やかな関係を保ちたいと考えているからです。
たとえば、以下のような行動が見られます。
- あいさつはするが雑談をしない
- 話しかけられても必要なことだけ答える
- 相手の目をじっと見ず、そっと視線を外す
こうした対応は、無視をしているわけではありません。むしろ「これ以上、心に入ってこないでほしい」という静かなサインでもあります。INFJが見せるこうした態度には、感情をあらわにせず、心の平和を守ろうとする深い意図があるのです。
あいまいな表現で距離を取る傾向
INFJさんは、嫌いな人に対しても直接的な言葉を避け、やわらかい言い回しで距離をとる傾向があります。これは、相手を傷つけたくないという優しさから来ているのです。
たとえば「ちょっと忙しくて」「また今度ね」など、断る理由をあいまいにすることで、角が立たないように工夫します。
具体的にはこんな対応が見られます。
- 予定をはっきり決めない
- 自分の気持ちをぼかして話す
- 本音を言わずに、話題を変える
このようなあいまいな態度は、相手にとってはわかりづらく、時に「自分が避けられている」と気づかれないこともあります。しかし、INFJ自身は「これが精一杯のやさしさ」と思っているのです。はっきり言わずに距離をとるやり方も、INFJにとっては心を守るための手段なのです。
突然連絡を断つ「フェードアウト」行動
INFJタイプは、心の限界を迎えると、ある日を境にぱったりと連絡をやめることがあります。この「フェードアウト」は、あくまでも争いを避けるための静かな終わり方です。相手との関係を断つ決断をしても、最後まで言葉にしないのがINFJらしさとも言えます。
この行動には、次のような背景があります。
- 関係が悪化する前に終わらせたい
- 自分が我慢していることに気づかれたくない
- 最後まで穏やかでいたい
たとえば、返信がどんどん遅くなったり、SNSでの反応がなくなったりするのも、INFJなりの「これ以上つながれません」というメッセージです。相手を否定せず、自分の心の平和を守るために、そっと離れていく姿勢には、強さとやさしさの両方が込められています。
共通の場にいても自然と離れる
INFJさんが誰かを苦手に感じているとき、直接的に避けるのではなく、そっと離れるという態度をとることが多いです。無理に目立たず、あくまで「自然に」距離を取ろうとするのが特徴です。争いごとを避けたい気持ちと、自分の心を守りたい思いが強く働いています。
たとえば次のような行動が見られます。
- 相手がいる輪には無理に入らない
- 同じ場にいても少し離れた席に座る
- 集まりの中で会話を控える
このようなふるまいは、「嫌いだから排除したい」のではなく、「これ以上つながると自分が疲れてしまう」と感じているサインでもあります。INFJにとって、空気を読んで静かに身を引くことは、自己防衛のひとつなのです。相手にも自分にも角を立てず、そっと距離を置く姿勢は、まさにINFJらしい配慮のかたちと言えるでしょう。
必要以上に感情を見せない工夫
INFJタイプは、嫌いな人の前ではできるだけ感情を出さないように心がけます。それは、「感情を見せたらつけこまれそう」「相手にペースを握られるのが怖い」と感じているからです。怒りや不快感を見せず、あえて冷静を装うことで、自分の心の安定を保っているのです。
このような行動が目立つようになります。
- 無表情で接する
- 会話は最低限にとどめる
- 感情のこもらない返事をする
INFJにとって、必要以上に心を開くことはとても勇気のいることです。とくに苦手な人に対しては、感情を出すこと自体が大きな負担になります。そのため、相手には「何を考えているかわからない」と思われることもありますが、実際は感情の波を自分の中で必死に整えているのです。この冷静さは、INFJの強さでもあり、同時にやさしさでもあります。
INFJが嫌いな人を避けたくなる理由
INFJが人を嫌うのは、感情的な理由よりも価値観のズレや無神経なふるまいに反応していることが多いです。優しさの裏にある「心の境界線」が乱されると、深く傷つき、無意識に防御態勢に入るのです。そのため、嫌いというよりも「自分を守るために離れる」という態度が表れやすくなります。
価値観の衝突が起こると心が閉ざされる
INFJさんは、言葉よりも「その人が何を大切にしているか」を強く感じ取ります。そのため、自分とまったくちがう価値観を持つ人と接したとき、心の中で「この人とは分かり合えない」と感じることがあります。これが嫌悪感につながる大きな理由のひとつです。
たとえば、以下のような相手に対して強い違和感を抱きやすいです。
- 何でも損得で考える人
- 他人の感情に無関心な人
- 自分の考えを押しつけてくる人
INFJは、こうした人たちと一緒にいると、心がすり減っていくような感覚を抱くことがあります。そして、自分を守るために、自然と心を閉ざすのです。無理に付き合おうとせず、静かに距離をとることで、心のバランスを保っているのだと言えるでしょう。
表面的な人間関係に疲れやすい傾向
INFJさんは、うわべだけの会話や、その場しのぎの関係に強いストレスを感じやすいタイプです。誰とでも表面的に仲よくすることが苦手で、心から信頼できる相手との深いつながりを大切にしています。そのため、うわべだけで話す人との関係には、だんだん疲れてしまうのです。
具体的には、次のような場面が苦手です。
- 無意味な雑談を続ける場面
- その場かぎりの社交辞令
- 本音を話さない集団での付き合い
このような関係が続くと、INFJは「自分がそこにいる意味がわからない」と感じ、徐々に相手に対して苦手意識を持ち始めます。そして、相手を嫌うというより、「ここにいてはいけない」と心が警告を出してくるのです。これは自分を大切にしている証拠でもあります。
心ない言葉がトラウマになるケース
INFJタイプは、何気ない一言を深く受けとめる傾向があり、悪気のない言葉でも長く心に残ることがあります。とくに、相手の気持ちに配慮のない発言は、INFJにとって強い痛みをともなうことが多いです。それが「もう関わりたくない」という態度につながることもあります。
たとえば、こんな言葉に傷つきやすいです。
- 「気にしすぎじゃない?」
- 「もっとハッキリ言ってよ」
- 「そんなの甘えだよ」
このような発言を受けたとき、INFJは反論することなく、静かに心のシャッターを下ろしてしまう傾向があります。外からは冷静に見えても、内側では大きなショックを受けているのです。だからこそ、INFJは言葉の温度に敏感で、冷たい言葉を言う人を自然と避けるようになります。
INFJが嫌いな人に見せる態度を誤解されやすい理由
INFJは、あからさまに怒ることが少ないため、周囲から「気にしていない」と誤解されることがあります。しかし実際は、内心で強い拒絶や悲しみを感じていることも少なくありません。表に出さないからこそ、態度の変化に気づかれず関係がこじれることもあります。
「冷たい人」と思われることの苦しさ
INFJさんは感情を外に出すことが少ないため、苦手な相手に対しても怒ったり、否定的な態度をとったりしません。しかしその分、「何を考えているかわからない」「急に冷たくなった」と思われることがあります。それが誤解となり、心がさらに閉じてしまうのです。
こんな風に見られてしまうことがあります。
- 何も言わずに距離を取る →「冷淡」と受け取られる
- 本音を言わない →「壁を作っている」と感じさせてしまう
- 愛想笑いでやり過ごす →「本心がない」と誤解される
INFJとしては、争いを避けたい気持ちや、相手を傷つけたくないという配慮が根底にあるのですが、それがかえって「冷たい人」という印象につながることもあります。このようなすれ違いは、内向的で感受性が高いINFJにとって、大きなストレスとなります。
沈黙や笑顔の裏にある本音
INFJはつらいことがあっても、あえて沈黙を選んだり、無理に笑って場を和ませようとすることがあります。一見穏やかに見えるその態度の裏には、「ここで本音を言っても通じない」というあきらめや、「波風を立てたくない」という気づかいが隠れているのです。
このような態度が見られることがあります。
- 会話中に無言が増える
- 話題を変えてその場をやり過ごす
- 苦笑いや愛想笑いで気持ちをごまかす
表面的には笑っていても、心の奥では深く傷ついている可能性があります。INFJがこうした態度をとるのは、心を守るための精一杯の防御なのです。本当の気持ちは、なかなか見えにくいところにあるのだと理解しておくことが大切です。
受け流しているようで実は傷ついている
INFJタイプは、相手の話をよく聞き、否定せずに受け入れる姿勢を見せます。そのため、外から見ると「何も気にしていない」と思われがちですが、実は心の中でしっかり受け止めており、深く考え込んでしまっていることも多いのです。
たとえば、次のような場面で傷ついています。
- 冗談のつもりの言葉が刺さる
- 軽くあしらわれたように感じる
- 話を真剣に聞いてもらえなかった
相手は軽い気持ちでも、INFJにとってはその言葉が心に残り続けることがあります。表に出さないからこそ、「何も感じていない」と思われてしまいがちですが、実際はとても繊細で、他人のふるまいに深く影響を受けるタイプなのです。
INFJが嫌いな人とも穏やかに接する理由
INFJは人に強く当たることを避けるため、たとえ相手を嫌いだと感じても表面的には礼儀正しく接します。それは「自分が傷つきたくない」「相手を傷つけたくない」という両方の思いからくるものです。争いを避けながら、できるだけ自然に距離をとるのがINFJらしい対応です。
礼儀正しさで本心を隠すことの意味
INFJさんは、嫌いな相手に対しても表面的には丁寧にふるまいます。それは「自分が大人でいたい」「相手を不快にさせたくない」という思いからです。しかし、これは本心を無理に隠している状態でもあり、長く続くと疲れてしまいます。
そのような場面では以下のようなふるまいが見られます。
- 必要な会話はきちんとする
- 笑顔を見せているが目が笑っていない
- 距離は保ちながら、礼を失さない態度を取る
このような対応は、自分を守るための手段でもあります。INFJは、心の内側と外側でちがう感情を持つことにジレンマを感じつつも、穏やかさを保つためにあえて礼儀正しくふるまっているのです。
あいまいな態度は優しさの現れ
INFJのあいまいな態度は、相手を困らせようとしているわけではありません。むしろ「きっぱり言うことで相手を傷つけたくない」という配慮からくるものです。そのため、はっきりした態度を求める人には「わかりにくい」「つかみどころがない」と思われがちです。
具体的にはこのようなやりとりが多くなります。
- 「行けたら行くね」と言って予定をぼかす
- 誘いを断るときに明確な理由を言わない
- 無理なことでも「考えておく」と濁す
このような曖昧さは、相手との関係を悪くしないための努力のひとつです。INFJのやさしさは、直接的な言葉よりも「角が立たない断り方」にあらわれることが多いのです。
対立を避けることで自分を守っている
INFJタイプは、心の中に大切な信念を持っています。しかしそれを外に出すよりも、「自分を守ること」を優先する場面が多いです。特に、嫌いな人との対立を避けるのは、争いの中で自分の心が傷つくことを防ぐためなのです。
対立を避ける具体例としては、
- 本音をあえて飲み込んでしまう
- 相手の意見に一応うなずいて終わらせる
- 話題を変えて問題を回避する
これらの行動は、弱さからではなく、自分をしっかり保つための選択です。INFJにとって、心の安全は何よりも大切なもの。そのため、嫌いな人との間に争いを起こさないよう、静かに回避する力が働いているのです。
INFJが嫌いな人とどう向き合えばよいか?
もしINFJ自身が誰かに苦手意識を感じたら、無理に仲良くする必要はありません。大切なのは、自分の感情に気づき、無理のない距離感を保つことです。また、相手との関係が避けられない場合は、自分を守る工夫が必要です。心の安定を保つ方法もあわせて考えてみましょう。
心の中で「嫌い」と認めていい理由
INFJは、人にやさしくしたいという気持ちが強いため、「この人が嫌い」と思う自分を責めてしまうことがあります。しかし、本当は「嫌い」と感じる心にも理由があり、自分を守るための自然な感情なのです。
このような心の声にふたをしがちです。
- 相手に悪意があるわけじゃないから…
- 私が大人になればいいだけだから…
- 嫌うなんて自分が悪い気がする…
けれど、心がつらくなっている時点で、すでに無理をしている可能性があります。「嫌い」と認めることは、誰かを攻撃することではなく、自分の限界を知る行為なのです。まずはその気持ちを受け止めることから、優しい対処がはじまります。
安心できる人との時間を大切にする
INFJタイプは、少人数の深い関係を大切にします。嫌いな人にエネルギーを使うよりも、自分を理解してくれる人と過ごす時間を増やすことで、心のバランスを取りやすくなります。心が満たされると、苦手な人との関係にも余裕を持てるようになります。
おすすめの過ごし方には以下のようなものがあります。
- 信頼できる友人とゆっくり話す
- 心が落ち着く場所で過ごす
- 自分の好きな趣味に集中する
嫌な気持ちをリセットするには、「心を安心させること」がとても大切です。INFJが本来のやさしさや直感力を発揮できるのは、安心できる環境があってこそ。その土台を大切にすることが、自分らしくいるための第一歩です。
職場や家族なら「適度な線引き」が有効
嫌いな人が、職場の上司や家族のように避けられない相手である場合、INFJはとてもつらさを感じます。ですが、完全に離れられないからこそ、「心の中で線を引く」ことが有効です。それにより、無理なく関係を続けることができます。
そのための工夫としては、
- 必要以上の会話は控える
- 感情を持ち込まずに淡々と接する
- 物理的にも距離を保つ工夫をする
相手を変えるのはむずかしいですが、自分の接し方を変えることで心の負担はぐっと減ります。「ここから先は入れない」という線を自分の中に引くことは、INFJにとって大切な自己防衛です。
人との距離感に悩むとき、頭ではわかっていても、心がついてこないことがありますよね。
そんな日には、自分の感情をやさしく言葉にしてくれる本が、そっと助けになってくれるかもしれません。
INFJさんに効く読書処方箋|「迷ったときに読みたい、心にしみる手紙の物語」
タイトル:『手紙屋』
著者: 喜多川泰
INFJタイプの方は、まじめで理想を大切にしながらも、「このままでいいのかな…」と心の中で何度も自分に問いかける傾向があります。そんな迷いや不安をそっと受け止めてくれるのがこの一冊です。
『手紙屋』は、見知らぬ“手紙屋”から届く10通の手紙を通して、人生や仕事の選び方について深く考える物語です。答えを押しつけず、やさしく導いてくれる内容なので、読む人の心にそっと火を灯してくれます。
INFJさんが本来もつ「人の役に立ちたい」「正しい道を選びたい」という気持ちに、静かに寄り添ってくれる物語です。
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まとめ|INFJが嫌いな人と向き合ううえで大切にしたいこと
INFJは、人との距離感やふるまいに悩みやすく、「嫌いな人にどう接するか」を一人で抱え込みがちです。ですが、嫌いという気持ちも、自分を守るために必要な感情です。誰かを避けることは、必ずしも悪いことではありません。
- 苦手な人とは無理に関わらない
- 自分の気持ちを大切にする
- 安心できる場所に心を置く
この3つを意識するだけで、ずっと心が軽くなるはずです。あなたの感じ方は、あなただけの大切なセンサー。無理せず、自分らしく過ごせる関係を選んでくださいね。
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