INFJの裏の顔に戸惑うとき｜やさしさの奥にある本音と7つの特徴（提唱者）

「優しいと思っていたのに、なんだか冷たく感じる瞬間がある…」

INFJタイプの人に、そんなギャップを覚えたことはありませんか？

実はその裏の顔には、INFJ特有の性格や感じ方が深く関係しています。

この記事では、INFJの表と裏の顔の違いに戸惑ったときに知っておきたい7つの特徴を解説。

怖い・やばいといった印象の背景にある心の動きや、本音との向き合い方をやさしくお伝えします。

そして記事の後半では、INFJタイプの“見えにくい本音”をやさしく理解できる3冊の本もご紹介しています。

「なぜ、そんなふうに振る舞うのか？」――そんな疑問を、そっと解いてくれるヒントがきっと見つかるはず。

気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

INFJ表と裏の顔があるように見えるのはなぜ？

INFJタイプは、やさしくて共感力があり、まわりを思いやる性格をしています。

けれども、ときにその言動が「裏がある」「本音が見えない」と誤解されてしまうことがあります。

それは決して意図的なものではなく、MBTI的な性格特性から自然に生まれてくるすれ違いなのです。

ここでは、INFJの「表と裏」に見える行動の背景を、具体的にひも解いていきます。

本音を隠してしまうのは「感情型×内向型」の性質ゆえ

INFJタイプが感情を表に出さないのは、「相手を思いやる気持ち」からくる自然な行動です。

これは、MBTIでいう「F（感情型）」と「I（内向型）」の2つの要素が重なっていることが理由です。

まず感情型（F）は、自分よりも他人の気持ちを優先する傾向があります。

さらに内向型（I）は、自分の内側で物事を処理することを好みます。

この2つが組み合わさることで、INFJは「気持ちはあるけど表に出さない」「傷つけないように本音を飲み込む」といった行動をとりやすくなるのです。

こうしたふるまいが重なると、まわりからは「優しいけど、何を考えているのかわからない」「裏で怒っているかもしれない」と誤解されてしまうことがあります。

本音を出せないのではなく、「出す必要がない」と感じてしまうのがINFJらしさです。

理想と現実のギャップが“二面性”に見えてしまう

INFJは、心の中に理想の人間関係や状況のビジョンを持っています。

そのため、現実とのギャップが大きくなると、内側で我慢を重ねたり、急に態度が変わったように見えることもあるのです。

たとえば、普段はにこやかに接しているのに、ある日突然距離を取るようになる…。

そんなINFJのふるまいに「裏があったの？」「感情が読めない」と不安になる人も少なくありません。

でも実際は、「これ以上近づくと自分が傷つく」「思っていた関係ではなかった」と判断しただけなのです。

INFJは葛藤を表に出さずに心の中で処理するので、行動だけを見ると急に変わったように映ってしまうのです。

これは「計算された二面性」ではなく、INFJが心を守ろうとした結果なのです。

INFJ 裏の顔に見える7つの特徴

INFJタイプは、やさしくて共感力が高い反面、内面では深い思考や感情を抱えています。

そのため、ふとした瞬間に見せる態度や行動が「裏の顔」に見えてしまうことがあります。

ここでは、INFJの「やばい」と誤解されがちな特徴を7つに分けて見ていきましょう。

① 表面的な会話が苦手で静かに見える

INFJは、心から意味のある会話を大切にするタイプです。

そのため、場をつなぐための軽い雑談や表面的な話が苦手で、静かに見えることがあります。

周囲からは「感じが良いけど何を考えているのかわからない」と見られ、結果として「裏の顔がある」と誤解されがちです。

これは「冷たい」のではなく、INFJの誠実さが表れているサインです。

② 深く関わる前に相手を観察してしまう

INFJは、相手の価値観や雰囲気を敏感に感じ取るタイプです。

そのため、仲良くなる前に慎重に相手を観察することがあり、周囲からは「近づきにくい」「裏で何か考えているのでは」と思われることもあります。

実際には、相手を見極めることで安心して深い関係を築こうとしているのです。

この慎重さは、INFJが相手を大切にしている証拠でもあります。

③ 期待が大きく、裏切られると傷つきやすい

INFJは「理想の関係像」を強く持っているため、相手に深く期待してしまうことがあります。

しかし、その期待が裏切られると、表向きは穏やかでも心の中では大きなショックを受けています。

このギャップが「さっきまで優しかったのに急に距離を取った」と誤解される原因になります。

これは「二面性」ではなく、心を守るための防御反応です。

④ 感情を悟られたくなくて距離をとる

INFJは、自分の感情をあまり見せたくないタイプです。

落ち込んだり怒っているときでも笑顔を作り、相手に心配をかけないようにすることがあります。

しかし、それが続くと「本音がどこにあるかわからない」と周囲が混乱する原因になります。

本音を隠すのは裏切りではなく、相手への思いやりから生まれる行動です。

⑤ 断れずに疲れてしまう

INFJは、相手に頼まれると断れない性格です。

そのため、自分の限界を超えてまで頑張りすぎ、急に疲れて引きこもってしまうことがあります。

これが「昨日まで元気だったのに急に連絡が取れなくなった」と誤解される一因です。

断るのが苦手なのは、INFJが「人を大切にしたい」からこそ起こることです。

⑥ 理解されないと感じてしまう

INFJは、共感力が高い分「自分も理解されたい」という気持ちが強いです。

しかし、それが満たされないと「どうせわかってもらえない」と感じ、心を閉ざしてしまうことがあります。

表面的には穏やかでも、内面では孤独感が高まっていることも少なくありません。

これは「裏の顔」ではなく、深い感受性ゆえの自然な反応です。

⑦ 自分の世界にこもる時間が必要

INFJは、自分の心を整えるために一人の時間をとても大切にします。

そのため、周囲から見ると「急にいなくなった」「裏で何かしているのでは」と見えることもあります。

実際には、自分のエネルギーを回復し、考えを整理しているだけです。

この習慣を理解することで、INFJとの関係はもっとスムーズになります。

読書処方箋｜INFJの裏の顔に戸惑ったあなたへ

INFJタイプの人は、やさしさと洞察力をあわせ持つ一方で、感情を隠してしまうことがあります。

そのため、身近にいるINFJの“裏の顔”に戸惑うことがあるかもしれません。

ここでは、そんなINFJタイプの理解を深めたり、自分の気持ちを整えたりするのに役立つ3冊をご紹介します。

読書を通じて、心を調える時間を少しだけ持ってみませんか？

『反応しない練習』草薙龍瞬

INFJタイプは、他人の感情に敏感で、自分が思っている以上に疲れをため込みやすい傾向があります。

「どうしてあの人は疲れてしまうのだろう」と感じるとき、この本がヒントになります。

仏教の考えをベースに、反応しすぎない心の持ち方をやさしく教えてくれる内容です。

INFJのように繊細な人と接するとき、自分自身を守る力としても役立つ一冊です。心が重たくなったときに、そっとページを開きたくなる本です。

『INFJ型 自分の取扱説明書』しゃかいねこ

INFJタイプの性格傾向や対人関係の特徴を、MBTI視点でわかりやすくまとめたガイドブックです。

「なぜこの人はこう感じるのか」「どうして急に距離を取るのか」という疑問に答えてくれます。

本人だけでなく、身近にINFJがいる方にとっても理解を深める手がかりになります。

「やさしさの奥にある本音」を知ることで、関係性がもっとラクになるかもしれません。腑に落ちる説明が多く、読みながら心がほどけていく感覚が得られます。

『嫌われる勇気』岸見一郎・古賀史健

INFJの裏の顔に驚く理由のひとつは、他人の期待に応えすぎてしまう姿勢にあります。

この本はアドラー心理学をもとに、「他人の課題」と「自分の課題」を分ける考え方を教えてくれます。

INFJ本人にも、身近にいるINFJに悩む人にも役立つ実践的な一冊です。

INFJタイプの行動パターンを理解しつつ、健やかな距離感を学ぶことができます。

やさしさと自立のバランスを取り戻すヒントが満載です。

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おわりに｜奥にある強さ

INFJの人が見せる裏の顔に、少し驚いてしまったことがあるかもしれません。

けれどその奥には、まわりを思いやる気持ちや、自分らしさを守るための強さが、静かにひそんでいます。

すぐにはわからなくても、大切にしたい気持ちはきっと伝わっているはず。

そっと寄り添ってみることで、ふたりの距離も少しずつ変わっていくかもしれません。

——しおんより📚