「ESFJとISFPって、なんだか似てる気がする…」そんなふうに感じたことはありませんか?実はこの2タイプには、人の気持ちを大切にするやさしさや、穏やかな空気感など、多くの共通点があります。本記事では、「ESFJとISFPが似てる理由」を7つの視点からやさしく解説します。さらに、性格の違いや見分け方にも触れることで、あなた自身や身近な人への理解がぐっと深まります。
- ESFJとISFPが「似てる」と言われる理由とは?
- ESFJ ISFP 似てる理由①:人の気持ちに敏感だから
- ESFJ ISFP 似てる理由②:協調性があり争いを避けがち
- ESFJ ISFP 似てる理由③:相手の幸せを考える性格
- ESFJ ISFP 似てる理由④:五感で感じることを大事にする
- ESFJ ISFP 似てる理由⑤:控えめで自己主張が少ない
- ESFJ ISFP 似てる理由⑥:感情が表に出やすい
- ESFJ ISFP 似てる理由⑦:のんびりした空気感
- ESFJさんに効く読書処方箋|人間関係の「なぜ?」が見えてくる一冊
- INTPさんに効く読書処方箋|「考えすぎて動けないあなたへ」現実と折り合うための道しるべ
- まとめ|ESFJとISFPの違いを知ると、もっと仲よくなれる
ESFJとISFPが「似てる」と言われる理由とは?
ESFJとISFPは、性格タイプこそ違いますが、「なんとなく雰囲気が似ている」と感じる人が多いようです。なぜそう思われるのでしょうか?
実は、ふたりには共感力や思いやりなど、共通する面がいくつもあるのです。この記事では、7つの視点からその「似てる理由」をわかりやすくご紹介します。
似ているようで、実は考え方の土台や行動の意味が少しずつ違う――その違いに気づくことで、自分や相手への理解が深まり、人間関係もよりよいものになります。
ぜひ読み進めて、ESFJとISFPの“やさしい似て非なる”魅力を感じてみてください。
ESFJとISFP、名前が似ているから?
ESFJとISFPは、アルファベットの並びがよく似ているため、「きっと性格も似ているのでは?」と思われがちです。たしかに、最初と最後の文字だけ違うだけなので、見た目の印象も重なって見えます。ですが、似ているのは名前だけではありません。
ふたりには、以下のような共通点があります。
- どちらも感情を大事にする「F(感情型)」
- 現実をしっかり見る「S(五感型)」を持っている
- 周囲との関係をなごやかに保とうとする傾向が強い
こうした性質が重なることで、見た目の名前の印象と実際の行動が一致し、「やっぱり似てる」と感じられるのです。ただし、ESFJは外向的で集団に目が向くタイプ、ISFPは内向的で個人の感覚を重んじるタイプという違いもあります。
名前の並びに惑わされず、性格の中身も見てみると、意外なちがいが見えてくるかもしれません。
共通点があるからこそ見分けにくい
ESFJとISFPは、どちらも「やさしさ」や「気配り」が強く、人に安心感を与える性格です。そのため、接していて「なんだかこの人、似てるな」と思うことが多くなります。見た目の印象やふるまいが似ているからこそ、違いに気づきにくいのです。
共通する行動には、こんなものがあります。
- 困っている人にそっと声をかける
- 自分の意見より、相手の気持ちを優先する
- 緊張している場では、空気をやわらげる行動をとる
しかし、その動機には違いがあります。
ESFJは「人の期待に応えたい」という思いから行動し、ISFPは「相手の心に寄り添いたい」という自然な感覚で動いています。
行動だけ見るとそっくりですが、その背景を知ることで、ようやくふたりの違いが見えてくるのです。だからこそ、表面の行動だけで判断せず、気持ちの動きにも注目することが大切です。
「似てる」と「違う」の両方に目を向けてみよう
ESFJとISFPは、似ている部分も多いですが、違うところもたくさんあります。大切なのは、「似ているから仲よくできる」「違うから合わない」と決めつけるのではなく、両方を受けとめながら理解を深めていくことです。
たとえば、こんな風に考えてみると良いかもしれません。
- 行動が似ているとき:「この人も思いやりがあるんだな」と共感する
- 違うふるまいを見たとき:「これはその人なりのやさしさかもしれない」と想像してみる
- 意見が合わないとき:「立場や考え方が違うからこそ学べることがある」と受け止める
「似ている」ことに安心しつつ、「違う」ことをおもしろがれる関係こそが、本当の意味で心地よい関係です。ESFJとISFPは、どちらも人にやさしい心を持っているという点では同じです。だからこそ、少しの歩み寄りで、深くつながることができます。
ESFJ ISFP 似てる理由①:人の気持ちに敏感だから
ESFJとISFPが似ていると感じられる一番の理由は、人の気持ちにとても敏感な点です。ふたりとも他人の感情に自然と気づく力があり、誰かが落ち込んでいたり困っていたりすると、すぐに気づいて声をかけます。そのやさしさや気づかいが共通しているため、初対面でも「この人、分かってくれる」と安心感を持たれることが多いです。
ESFJは外向的な性格で、人とのつながりを大切にしながら、みんなが笑顔でいられるように行動します。場の空気を読み、誰かが浮いていないか、嫌な思いをしていないかをすぐ察知するタイプです。一方、ISFPは内向的ですが、心の中で強く共感する力を持っており、自分の大切な人が傷ついていないか、つねに心を配っています。
つまり、どちらも「人の感情を大切にしたい」という思いが根底にあるため、行動や雰囲気がよく似ています。ただし、ESFJは場全体を見渡しながら動き、ISFPは目の前の一人に向き合うという違いもあるため、似ているようで細かなところで違いが出ます。
ESFJ:周りの空気を読むことを重視する
ESFJは、まわりの人の気持ちや場の雰囲気にとても敏感な性格です。特に、人が集まる場では「今、どんな空気か」をつねに意識して行動しています。これは、できるだけ全員が心地よく過ごせるようにという思いやりからきています。
たとえばこんな場面で特徴があらわれます。
- 誰かが会話に入れていなければ、自然に話を振る
- 緊張している人がいれば、そっと和ませようとする
- 雰囲気がかたくなっていれば、軽い話題で空気をやわらげる
このように、ESFJは「その場にいる人たち全体」に気を配りながら、自分のふるまいを調整するのが得意です。ただ、気を使いすぎて疲れてしまうこともあるため、たまには自分の気持ちを大事にする時間も必要です。
周りの空気を読む力は、グループの中での信頼を築く大きな強みです。ESFJはその力を自然に使える、まさに“調和の担い手”と言えるでしょう。
ISFP:相手の感情に自然と寄り添う
ISFPは、人の気持ちを「わかろう」とするよりも、自然と「感じとってしまう」タイプです。相手の言葉や表情を見て、「あ、この人少し元気がないな」とすぐに気づきます。そして、無理に聞き出すのではなく、そばに静かにいることで、相手を安心させようとします。
このような行動がよく見られます。
- 悩んでいる人に、そっと飲み物を差し出す
- 元気がない様子に気づき、無言でとなりに座る
- 何も言わず、優しい目線で見守る
ISFPは、ことばより「気持ち」で通じあいたいと考える傾向があります。そのため、相手が安心できるように、あたたかな雰囲気で接することが自然にできるのです。
ただし、自分の感情にも敏感なので、人のつらさを受けとめすぎてしまい、心が疲れてしまうこともあります。そんなときは、ひとりの時間でゆっくり気持ちを整えることが大切です。
ISFPのやさしさは、ことばよりも行動であらわれます。相手が気づかないほど自然に寄り添えるその力は、人の心を静かに癒していくものです。
ESFJ ISFP 似てる理由②:協調性があり争いを避けがち
ESFJとISFPは、どちらも「争いを避けたい」と考える平和主義的な性格です。強く主張することが苦手で、周囲との調和を壊すような言動は避けたいと思っています。このため、ケンカや言い争いになりそうな場面では、自分の気持ちを飲み込んででも場をおさめようとすることが多いです。
ESFJの場合は、みんなの関係がうまくいっていることに価値を感じており、自分よりも周りを優先する傾向があります。相手の意見に合わせて動くことが多く、「期待に応えたい」という思いが強く出ます。一方のISFPは、自分の世界観や感覚を大切にしており、争うよりも静かに距離を取ることで自分を守ります。
共通するのは、「無理に対立したくない」「気まずい関係にはなりたくない」という姿勢です。このやわらかさが似た印象を与えますが、ESFJは“他人軸”での配慮、ISFPは“自分軸”でのやさしさから来ていることが違いです。
ESFJ:人間関係のバランスを守るのが得意
ESFJは、グループ全体の調和やバランスをとても大切にしています。誰かが仲間はずれになっていないか、気まずくなっている人はいないかなど、人間関係のつながりをよく観察しています。争いごとが起きそうなときには、そっと間に入ってなごませたり、場の空気を調整したりすることが自然にできる人です。
こんな行動によくあらわれます。
- 言い合いが始まりそうな場面で話題を変える
- 意見がぶつかっている人たちの気持ちを整理して伝える
- みんなが気持ちよくいられるよう、相手の立場に立って考える
ESFJは「全体をうまくまとめたい」という気持ちから動くため、自分の意見よりも周囲の和を優先することが多いです。その分、疲れやすいこともありますが、周囲にとってはかけがえのない存在です。
このように、ESFJは人間関係のバランスを保つことがとても上手で、まわりからの信頼も厚くなりやすいタイプだと言えるでしょう。
ISFP:争いを避けて自分のペースを大事にする
ISFPは、自分の心の穏やかさをとても大事にしている性格です。そのため、強い口調やケンカのような場面にいると、とても疲れてしまいます。たとえ自分の意見が正しいと思っても、無理に主張するよりは静かに離れることを選びます。争いを避けるのは、臆病だからではなく、自分の平和を守るためのやさしい選択なのです。
具体的には以下のような行動にあらわれます。
- 言い合いになりそうな場面では、そっとその場を離れる
- 意見を言う前に、まず自分の気持ちを整理する
- 気まずさを感じたときには、しばらく距離をとって考える
ISFPは、争いを避けることで自分の心を守りつつ、相手を責めないというやさしさも持っています。ただ、感情をため込んでしまいやすいので、ときには信頼できる人に気持ちを打ち明けることも大切です。
静かなやさしさと、自分らしいペースを大切にする姿勢が、ISFPの大きな魅力だと言えるでしょう。
ESFJ ISFP 似てる理由③:相手の幸せを考える性格
人の幸せを願って行動するところも、ESFJとISFPが似ていると感じられるポイントです。ふたりとも、人が喜ぶ顔を見ると自分も幸せな気持ちになります。だからこそ、気配りや贈り物、ねぎらいの言葉など、小さなことにも手を抜きません。
ESFJは「みんなの幸せ」を意識して行動するタイプです。家族、職場、友人関係すべてを大切にし、誰かが困っていれば助けに入ります。一方で、ISFPは「大切な人」をとても大切にします。数は多くなくても、その人のためにできることを精一杯しようとします。
このように、思いやりの方向性には違いがありますが、「誰かのために何かしたい」という気持ちは同じです。そのため、周囲からは“やさしい人”“あたたかい人”として見られることが多く、似た印象を与えるのです。
ESFJ:多くの人の役に立ちたいと思っている
ESFJは、たくさんの人の役に立つことにやりがいを感じるタイプです。「誰かの役に立てた」という実感が、心の支えになります。そのため、つねに周囲の状況を見て「今、私にできることは何か」と考え、すぐに動くことができます。
以下のような行動に表れます。
- 行事やイベントでは積極的にサポートにまわる
- 友人が困っていれば、自分の予定を後回しにしてでも手を貸す
- 体調の悪い人や悩んでいる人に声をかけて寄り添う
このように、ESFJは相手からの感謝がなくても、「誰かが助かったなら、それでいい」と思えるほど、思いやりにあふれています。ただし、「がんばりすぎてしまう」こともあるので、助けるだけでなく、自分をいたわる時間も意識するとバランスが取れます。
誰かの笑顔のために行動できるESFJは、まさに“縁の下の力持ち”のような存在です。
ISFP:大切な人にまっすぐ尽くすタイプ
ISFPは、人づきあいは広くなくても、自分の中で「この人が大切」と感じた相手には、全力で愛情を注ぎます。目立つ言葉やアピールはしませんが、ふとしたときに見せるやさしさや支えが、相手の心に深く届くのです。
こんなふうにあらわれます。
- 大切な人の好きなものを覚えていて、さりげなく渡す
- 相手が疲れていそうなときには、無理に話しかけず見守る
- 何も言わず、黙ってそばにいてくれる
ISFPの愛情は静かで、派手さはありませんが、根はとてもまっすぐです。その分、一度信じた人に対して裏切られると深く傷つくこともあります。だからこそ、信頼関係をゆっくり築くことを大切にしているのです。
ISFPの魅力は、ことばより行動で愛を伝えるその姿勢にあります。気づいたときには、すでに支えられていた――そんな安心感を与えてくれる存在です。
ESFJ ISFP 似てる理由④:五感で感じることを大事にする
ESFJとISFPは、どちらも今この瞬間にあるものを大切にし、五感で感じることを楽しめるタイプです。きれいな景色、おいしいごはん、音楽の心地よさなど、日々の小さな喜びに敏感で、それを味わう時間に価値を感じます。
ESFJはこの感覚を人と共有することに喜びを感じます。「この料理おいしいね」と言い合ったり、「一緒に見に行こう」と誘ったりして、誰かと一緒に楽しむことが好きです。ISFPはもう少し自分の中でじっくり味わうタイプで、ひとりで感じることにも深い満足を覚えます。
似た感性を持っているからこそ、一緒に過ごすと気が合いやすく、おだやかな時間を共有できるのです。ただし、どちらかが無理に相手のペースに合わせようとすると、負担になってしまうこともあるため、自然体で過ごせる関係が理想です。
ESFJ:体験を誰かと分かち合うのが好き
ESFJは、きれいな景色やおいしい料理など、日常の楽しみを「誰かといっしょに感じたい」と思う性格です。自分が感動したことを、まわりの人と分け合うことで、さらに喜びが大きくなるタイプです。そのため、「一緒に行こう」「これ食べてみて」と誘う場面がよく見られます。
たとえばこんな行動にあらわれます。
- 写真を撮ってすぐに家族や友達に送る
- おいしい店を見つけたら、誰かを連れてまた行く
- 「これ、あなたも好きそう」と考えてプレゼントを選ぶ
ESFJは、人との共有を通じてつながりを深めたいという気持ちが強いです。それが行きすぎると「一人の時間が苦手」となることもありますが、気づかいや気前のよさが伝わり、まわりから好かれる場面が多いでしょう。
「自分だけで終わらせたくない」という想いが、ESFJのあたたかいふるまいにつながっています。
ISFP:感覚を自分の中で深く味わう傾向がある
ISFPは、何かを体験するとき、その場の空気や気持ちを「自分の中でじっくり味わいたい」と感じることが多いです。誰かとわいわい楽しむよりも、自分だけで静かにその瞬間を大切にする傾向があります。五感にすぐれた繊細な感性を持っているため、一人の時間で得る充実感が大きいのです。
以下のような特徴があります。
- 自然の中を歩くとき、空気のにおいや音に敏感
- 美術館や展示では、静かにゆっくりと鑑賞する
- 食事の味や盛りつけに感動し、心の中で反すうする
ISFPは、まわりの意見よりも「自分がどう感じるか」をとても大事にします。そのため、他人に感動を共有するよりも、自分の感覚の中で完結することが多いです。
ひとつひとつの体験を大切にできるISFPは、感受性が豊かで、誰よりも“今”を生きているとも言えるでしょう。
ESFJ ISFP 似てる理由⑤:控えめで自己主張が少ない
ESFJもISFPも、自分の意見を強く押し通すようなことはあまりありません。話し合いや集まりの場でも、「みんなの気持ちを大切にしよう」と考え、控えめにふるまいます。この奥ゆかしさが、周囲から「似ている」と思われる理由の一つです。
ESFJは相手を優先しすぎて、自分の希望を後まわしにしてしまうことがあります。「こうした方がいいのに」と思っても、言わずに我慢することもあります。ISFPも似ていますが、少し違うのは、自分の心の落ち着きを守るために引くという点です。
つまり、どちらも「自分より相手」が基本姿勢ではありますが、ESFJは人のために、ISFPは自分を守るために控えめになっている場合が多いです。この違いを知っておくと、似ているだけでなく、本質的な違いも理解しやすくなります。
ESFJ:人の期待を優先してしまいやすい
ESFJは、まわりの人の期待に応えることを何より大切にするタイプです。そのため、自分の本音ややりたいことがあっても、「今は私ががんばらなきゃ」と考えてしまいがちです。これは責任感や優しさから来るもので、本人にとっては自然な行動です。
こんな場面によく見られます。
- 誘われると断れず、予定を詰めすぎてしまう
- 本当は休みたいのに、誰かの頼みごとを優先する
- 自分の気持ちより、「みんなが納得するか」を考える
周囲から見ると「気が利く人」として高く評価されますが、本人がつらさを抱えていることに気づかれにくいという面もあります。自分の思いをしっかり伝える勇気を持つことが、長く人間関係を続けるコツにもなります。
人のためにがんばれるESFJだからこそ、自分自身の気持ちにもやさしくしてあげたいですね。
ISFP:自分の感情を守るために距離をとる
ISFPは、とても繊細な感受性を持っているため、まわりから強く影響を受けることがあります。大きな声や否定的な言葉が飛び交う場にいると、心がざわついてしまい、自分を守るためにそっと離れる選択をします。それは決して逃げているわけではなく、「無理しないでいよう」というやさしい決断なのです。
具体的には以下のような行動が見られます。
- 話し合いが白熱してくると、静かにその場を離れる
- 意見を求められても、少し考える時間をとりたがる
- 自分が安心できる人にしか、感情を見せない
ISFPは、心の中にある静けさや安心を守ろうとする本能が強いため、あえて距離をとることがあります。それは冷たい態度ではなく、自分の気持ちに正直でいたいという誠実さのあらわれです。
距離をとることも、やさしさのかたち。ISFPの思慮深さは、目立たないけれどとても尊いものです。
ESFJ ISFP 似てる理由⑥:感情が表に出やすい
ESFJとISFPは、感情が顔や態度に出やすいという共通点があります。喜んでいるときには笑顔が広がり、悲しいときや不安なときにはすぐに気づかれるような雰囲気になります。この素直さが、人から親しみやすい印象を持たれる理由でもあります。
ESFJは人前ではなるべく明るくふるまい、相手を安心させることを意識しています。感情が動いたときには、その思いを言葉にして伝えることも得意です。対してISFPは、自分の気持ちを偽らず、そのまま出すことを大切にします。うれしいときには黙ってにこにこしていたり、悲しいときには静かに涙を流したりするタイプです。
こうした「感情に正直なところ」はよく似ていますが、ESFJは周囲を思って表現する傾向が強く、ISFPは自分の自然な感覚に従って行動するという違いがあります。
ESFJ:人前で笑顔を絶やさずふるまう
ESFJは、人と関わるときに「笑顔でいること」をとても大切にしています。自分が明るくふるまうことで、相手も安心したり、場の空気がやわらいだりすることを、自然に感じ取っているのです。そのため、つらいことがあっても、まわりに気づかれないように笑顔を保とうとします。
このような行動がよく見られます。
- 気まずい場面でも、まずはにこやかに接する
- 相手が緊張していれば、自分から明るく声をかける
- 自分が落ち込んでいても、他人には心配させないようにふるまう
ESFJの笑顔は、ただの表情ではなく、「まわりを思う気持ち」の表れです。しかし、その分だけ、自分の心を押し殺してしまうこともあるため、身近な人が「本当は無理していないか」に気づいてあげることも大切です。
笑顔を通じて安心感を届けられるESFJは、場を照らす存在ですが、ふとしたときに誰かの支えが必要になることもある、やさしい人です。
ISFP:感情を隠さず自然に出すことが多い
ISFPは、自分の中にある感情を、無理に隠そうとしない性格です。うれしいときは素直に笑い、悲しいときには静かに落ち込むように、自然なかたちで気持ちが表情や態度にあらわれます。そのため、まわりから「感情が読み取りやすい人」「素直な人」という印象を持たれることが多いです。
以下のような様子が特徴的です。
- 喜びがあると、表情がぱっと明るくなる
- 落ち込むときは、言葉ではなく静かな沈黙で伝わる
- 無理に笑ったりせず、心のままに反応する
ISFPは、感情にウソをつかず、飾らずに生きることを大切にしています。それは「自分に正直でいたい」という思いがあるからです。ただし、感情が強く出やすいことで、時には「気分屋」と思われることもあるため、自分のペースを守りながら、言葉で気持ちを補うとより伝わりやすくなります。
自然体で感情を表現できるISFPは、人に安心感を与える存在です。その素直さは、周囲の人の心もゆるめる力を持っています。
ESFJ ISFP 似てる理由⑦:のんびりした空気感
最後に、ESFJとISFPのどちらにも共通するのが「のんびりとした雰囲気」です。ふたりともガツガツした印象が少なく、相手の話をやさしく聞いたり、ゆっくり時間をかけて関係を築いたりするのが得意です。
ESFJは周囲の雰囲気をよく観察し、場をやわらげるようにふるまいます。誰かが緊張しているときには声をかけたり、輪に入れてあげたりと、場全体を整える役割を果たします。ISFPは自分らしく自然体でいることが多く、その落ち着いた姿勢が結果的に周囲を安心させることにつながっています。
このように、どちらのタイプも「一緒にいて疲れない」と思われやすく、安心感を与える存在です。ただし、ESFJは相手のために気を使いすぎて疲れてしまうことがあり、ISFPは一人の時間が不足するとストレスを感じやすいので、それぞれの特性を理解し合うことが大切です。
ESFJ:場をやわらげるように意識している
ESFJは、集まりの中でピリッとした空気や沈黙があると、「どうにかしたい」と思うことが多いです。それは、場の雰囲気に敏感で、人が気まずく感じていないかをすぐに察知できるからです。誰かが居心地悪そうにしていたり、全体の空気が固くなっているときには、話題を変えたり、明るく声をかけたりして、場をなごませようとします。
こんな行動がよく見られます。
- 会話が途切れたら、自分から話題を振る
- 誰かが困っていたら、さりげなく助け船を出す
- 緊張している人を見かけると、やわらかい笑顔で話しかける
ESFJは、「みんなが笑顔でいられる空間こそが理想」と考えており、そのために自分ができることを無意識のうちに実践しています。ただ、その気づかいが過剰になると、自分の気持ちを後まわしにしてしまうこともあります。
それでも、ESFJのそのあたたかさは、まわりの人にとって安心できる大きな支えです。場の空気をやさしく包む力は、彼らの大きな魅力のひとつです。
ISFP:無理のない雰囲気で人と接する
ISFPは、誰かと接するときにも「自然体」でいることを大切にしています。あえて話題を作ろうとしたり、無理に明るくふるまったりすることはあまりありません。それでも、気づけばまわりに人が集まってくるのは、ISFPが持つ「安心感」のような雰囲気があるからです。
具体的にはこのような特徴があります。
- 無理に話さなくても、一緒にいて落ち着ける空気を持っている
- 相手のペースに合わせて、ゆっくり話を聞く
- 自分を押し出すのではなく、自然に寄り添う態度をとる
ISFPは、「人と仲よくするためには無理しなくていい」と思っているタイプです。そのため、はじめは静かでも、時間をかけて信頼関係を育てていく傾向があります。その姿勢が結果として、相手に安心感を与え、「この人といると心が休まる」と思わせるのです。
無理なく、自然に、でもしっかりと心がつながる。それがISFPの持つ人との接し方の美しさです。
ふたりのちがいや似ている部分を理解したうえで、人との関わり方を見つめ直したいときには、本の力を借りてみるのもひとつの方法です。
ここでは、ESFJさん・ISFPさんの気持ちにそっと寄り添ってくれる読書処方箋をご紹介します。
ESFJさんに効く読書処方箋|人間関係の「なぜ?」が見えてくる一冊
タイトル:『まんがでわかる 一緒にいると楽しい人、疲れる人』
著者:五百田達成
人とのつながりを大切にするESFJタイプにとって、「良好な関係をどう作るか」は大きなテーマです。
その理由は、相手の気持ちを気にしすぎて疲れてしまいやすいからです。
五百田達成さんの「まんがでわかる 一緒にいると楽しい人、疲れる人」では、「話し方ひとつで相手の受け取り方が変わる」など、具体例をまんがでわかりやすく伝えてくれます。
だからこそ、関係に悩んだときのヒントとして心のそばに置いておきたい一冊です。
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INTPさんに効く読書処方箋|「考えすぎて動けないあなたへ」現実と折り合うための道しるべ
タイトル:『生きづらい人のための人生戦略』
著者:柳川 隆
INTP(論理学者)タイプは、ひとりで深く考えるのが得意で、論理的に物事を整理する力があります。しかし、理屈はわかっていても「どう動けばいいか」になると足が止まってしまう場面もあるのではないでしょうか。
『生きづらい人のための人生戦略』は、「なぜ生きづらいのか」を順を追ってひもときながら、現実に即した考え方を示してくれる一冊です。理屈では割り切れない日々のモヤモヤを、やさしく言葉にしてくれるのが特徴といえるでしょう。
考えすぎて前に進めなくなったとき、そっと背中を押してくれるような本を求めているINTPの方に、ぴったりの一冊です。
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まとめ|ESFJとISFPの違いを知ると、もっと仲よくなれる
ESFJとISFPは、似ている部分も多いですが、よく見ると行動の理由や価値観の方向性に違いがあります。その違いを知ることで、ただ「似てるね」と思うだけでなく、相手をもっと深く理解できるようになります。
たとえば、やさしさの出し方ひとつとっても、ESFJは“みんなのため”に、ISFPは“大切な人のため”に動くという違いがあります。似ているからこそぶつかる場面もありますが、その背景を知れば、むしろ関係はもっとスムーズになります。
この7つの共通点を通して見えてきたのは、「似てる=同じ」ではないということです。
ぜひ、これからの人づきあいのヒントにしてみてください。
「似てるけど違う」を理解することの大切さ
ESFJとISFPは、見た目やふるまいが似ているため、同じタイプのように感じることもあるかもしれません。ですが、本当の理解には「違い」にも目を向けることが大切です。似ていると思い込んだまま接すると、相手の気持ちを見落としてしまうことがあります。
たとえば、次のような違いがあります。
- ESFJは「みんなのために動く」のが得意
- ISFPは「自分の気持ちに正直でいる」ことを大事にする
- ESFJは場を整えることを意識し、ISFPは自然体でいることを優先する
このように、やさしさの形は同じでも、その動き方には違いがあります。そこに気づけると、相手の行動の意味が見えてきて、より思いやりのある関係が築けます。
「似ているから理解できる」と思わずに、「似ているけれど、ちがうかもしれない」と心にとめておくことが、深い信頼を育てる第一歩になるのです。
仲よくなるために必要なのは、歩み寄り
ESFJとISFPは、基本的にどちらもやさしい性格の持ち主です。だからこそ、お互いに少しずつ歩み寄るだけで、とても良い関係を築けるタイプ同士でもあります。ただし、考え方や大切にすることには違いがあるため、そのままだとすれ違ってしまうこともあります。
たとえば、こんな場面で歩み寄りが必要です。
- ESFJは「気をつかってくれたらうれしい」と思うことがある
- ISFPは「そのままの自分を大切にしてほしい」と感じることがある
- ESFJは先に動くタイプ、ISFPはゆっくり感じとってから動くタイプ
このように、行動のテンポや心の向け方に違いがあります。だからこそ、「相手はどう感じているかな?」と少し意識するだけで、すれ違いを減らすことができます。
仲よくなるコツは、「合わせる」ことではなく、「歩み寄ろうとする気持ち」です。お互いを理解しようとする気持ちが、関係をやさしく育ててくれます。
ESFJとISFPは“静かな相性”が光る組み合わせ
ESFJとISFPの関係は、にぎやかに盛り上がるというよりも、おだやかで落ち着いた“静かな相性”が魅力です。どちらも思いやりがあり、相手を責めるような態度はとらないため、ふたりの間にはあたたかい空気が流れやすいのです。
このような特徴が見られます。
- 争いが少なく、感情の波をやさしく受けとめ合える
- 会話がなくても気まずくならず、静かな時間を共有できる
- お互いに無理をせず、自分らしくいられる関係を築きやすい
ESFJは相手を笑顔にするのが得意で、ISFPはそのやさしさを自然に受けとめる器のような存在です。逆に、ISFPの静かなやさしさに、ESFJが安心して心を開ける場面もあるでしょう。
にぎやかさよりも、静かな信頼。
そんな“ほっとする組み合わせ”が、ESFJとISFPのすてきな相性です。